パイプカット
パイプカット手術(精管結紮手術)
この手術は男性避妊の方法の一つですがもっとも確実な方法です。
避妊が目的なので当然のことながらコンドームのように性行為感染症の予防にはなりません。
日本ではあまり普及していない方法ですが、開発途上の国々のバースコントロール:国主導の家族(出生)計画のための手術として行われます。
また欧米では一般的にこの手術をうける男性は多く、北米や欧州の一部では「パイプカット手術専門のクリニック」もあります。その専門のクリニックでは近年「メスを使わない手術」を行う施設が当たり前になっています。 所謂「No Scalpel Vasectomy(NSV) Centre」です。
一定のトレーニングを受けた医師がこの手術を担当します。通常のメスを用いたパイプカット手術も未だにありますが徐々にNSVに移行していくでしょう。
当クリニックでは10数年前よりこの方法で手術を行っています。
現在この手術を行っている施設のHPをネット検索しても日本の医療機関ではないようです。
あるかも知れませんが私は捜せませんでした。
手術の要点
「切らない」手術とは、陰嚢(玉袋)の皮膚をメスで切開しないということ。
実際に精管を処理するためには皮膚に小さな穴を開け、その穴から精管を引っ張りだして切断します。
所謂、Key hole surgery(鍵穴手術)です。
陰嚢の中央に小さな穴を一つだけ開けて行います。
麻酔について
手術には麻酔が必要です。
この手術では局所麻酔で行いますが局所麻酔の注射の前に陰嚢に「麻酔テープ」を貼って皮膚の感覚を鈍感にしておきます。それから注射しますがほとんど無痛のうちに麻酔は完了します。
局所麻酔が手術の際に一番「痛い」行為でしょう。
けがをして傷を縫った方は麻酔の痛さをご存知でしょう。
パイプカット手術のメリット・デメリット
この手術のメリットを見てみましょう。
- 手術前後の痛みが少ない(ほとんど無痛)
- 傷がほとんど残らない
- 手術翌日からほぼ通常生活が可能
- 術後2~3日で射精しても痛みなどない
一方、この手術のデメリットはどうでしょうか。
- 麻酔が2段階なので多少時間が掛かる
- 手術時間もやや長いか
- この手術をする我々術者にとってはやや面倒な手術かも
あまりデメリットがないのが特徴でもあります。
安心材料
手術が終了して院長である私の携帯電話の番号と携帯電話メールをお渡ししています。
翌日の診察の代わりに「様子連絡」をして頂くためと、手術当日の緊急連絡のためです。
実際には緊急事態は起こりませんが!
注意点
一般的な注意点は以下のようなことです。
- 2~3日傷を濡らさないこと
- 飲酒は化膿止め(抗菌剤)等の服用中はダメ
- マスターベーションは2~3日後に可能だが「傷」に注意
- セックスは1週間以内に可能であるが必ず「避妊」すること
- 3~4週間後に必ず「精液検査」を受けること
「手術承諾書」など
一般的な注意点は以下のようなことです。
- 法的な配偶者がある場合 → 原則「承諾書」必要
- 独身者の手術 → 個々の状況で話し合いの上施行
※手術を希望される方は、 「パートナーの承諾書」を事前に ダウンロード して下さい。
※手術当日「署名・捺印」して持参下さい。
※この承諾書がなければ手術できません。
費用
手術/薬(術後)/精液検査すべて147,000円 ※現金のみ


